コラム #010
しごとパラメーターから考える 自分に合うパラレルワークの組み立て方
みなさん、こんにちは!
PARASUKU事業部の色摩です。
PARASUKUの求人記事とストーリーズ記事には、「しごとパラメーター」というものを必ず掲載しています。
今回は、この「しごとパラメーター」をどういうふうに見たら良いのか、自分なりのワークスタイルを組み立てる上でどう活用したら良いのかをご紹介したいと思います。
「しごとパラメーター」とは?
しごとパラメーターとは、求人やストーリーズの本文下に載っている、こんな棒グラフのことです。
この棒グラフは、その仕事において「肉体労働」「頭脳労働」「感情労働」の負荷がどれくらいかかるのかということを、それぞれMAXを5として段階的に表しています。ですので、どれかひとつだけ抜きん出ている仕事もあれば、すべてがMAXという仕事もあり得ます。
では、「肉体労働」「頭脳労働」「感情労働」とは、どういった労働のことでしょうか。
体力を使う「肉体労働」と、頭を使う「頭脳労働」は、イメージしやすいのではないかと思います。たとえば、農業・林業・水産業従事者、建築や土木等の現場スタッフ、運送・宅配スタッフなどは、肉体労働の負荷が高くなります。企画・総務・人事、デザイナー・クリエイター、エンジニアなどは、頭脳労働の負荷が高くなります(あくまで一例です)。
従来は、この「肉体労働」と「頭脳労働」の大きく二分で考えられていましたが、社会学者であるA・シックホールドはこれに加えて、感情のコントロールが課せられる労働に焦点を当て、「感情労働」という3つ目の労働があると述べました。
たとえば、受付・接客業、保育士・介護士・看護師などの医療福祉従事者、教員、営業・渉外スタッフなど、自身の感情をコントロールし、相手を特定の精神状態に導くことが求められる職業は、感情労働の負荷が大きい仕事とされます。
しごとパラメーターの活用方法
パラレルワークをするとき、気を付けなければいけないのが、オーバーワークに陥らないようにすることです。PARASUKUでは、本業と副業(あるいは本業と本業)間で、肉体労働・頭脳労働・感情労働のバランスを取っていく方が、負荷を分散できるのではないかと考えています。そこから、負荷を事前に想定できるよう、しごとパラメーターを掲載することにしました。
他方、これまでのコラムでも言及していたとおり、負荷を分散させるのではなく、本業でも副業でも自分が得意な種類の仕事を行う、という考え方もあるでしょう。
以上のように考えると、しごとパラメーターを活用した仕事の組み合わせ方は、次の2パターンが考えられます。
【パターン1:異なる種類の仕事を掛け合わせることでバランスを取る】
●例:平日は会社でデスクワーク(頭脳労働メイン)/土日は農業(肉体労働メイン)
本業は経理スタッフ(頭脳労働メイン)/副業はカウンセラー(感情労働メイン)
●メリット:一種類の労働に負荷が集中しないため、気持ちやエネルギーの使い方を切り替えながらパラレルワークができる。これまでとは違う新しい経験や知見を得ることができる。
●デメリット:特に最初の頃は、慣れない種類の仕事を行うことになるため、普段とは違う疲労感を抱えることがある。
【パターン2:似た種類の仕事(得意なところ)を掛け合わせる】
●例:本業はWebディレクター/副業はフリーライター(頭脳労働メイン)
複数の店舗で接客業務を兼業(感情労働メイン)
●メリット:職種も似ていれば、これまでの経験を活かしてハードル低くパラレルワークを始めることができる。副業の経験が本業にも活かされるなど、直接的な相乗効果が生まれやすい。
●デメリット:特定種類の労働だけ負荷が大きくなりやすい。
ストーリーズ事例から見る負荷バランス
では、実際にパラレルワークをしている方のしごとパラメーターはどうなっているのでしょうか。ストーリーズに掲載している事例から、それぞれのパターンで特徴的な方を挙げてみました。
【パターン1:異なる種類の仕事を掛け合わせることでバランスを取る】
ストーリーズ#005 SE×カフェ・塾の経営 大垣さんの場合
会社員としてSEをしながら、カフェと塾を経営している大垣さんのパラメーターは以下のようになっています。主業であるSEは頭脳労働が突出しており、肉体労働と感情労働の負荷は少ないのが特徴的です。黙々と作業することが多いSEの仕事とは対照的に、塾の方は子どもたちや親御さんと接する機会が多くあり、感情労働の要素が強くなっているようです。
【パターン2:似た種類の仕事(得意なところ)を掛け合わせる】
ストーリーズ#003 農家×プロスノーボーダー 高橋さんの場合
子どものころからアウトドアが日常だったという、農家兼スノーボーダーの高橋さん。主業である農家も、副業であるスノーボーダーも、どちらも肉体労働の負荷が大きい仕事です。自然のリズムに合わせたワークスタイルが、高橋さんにはフィットしているようでした。
ストーリーズ#010 コーチ×講師×メンター 中井さんの場合
コーチという職業を軸に、コーチングを学びたい人を対象とした講師業・メンター業にも可能性を広げていった中井さん。仕事の多くがオンラインということもあり、どの仕事においても肉体労働の負荷は少ない一方で、頭脳労働と感情労働が抜きん出ています。 ただ、趣味はスキーでトレーニングも欠かさず、仕事以外のところで体を動かしているようです。
まとめ
しごとパラメーターを活用して仕事を選ぶとき、まずは今のワークスタイルにおいて、どの種類の労働に負荷がかかっているか考えてみましょう。
その上で、得意なところ・苦手なところ、気持ちを切り替えるために新しくチャレンジしてみたいところ、これ以上負荷を大きくしたくないところなど、優先度をつけて検討してみるのが良いと思います。
私としては、パターン2の似た種類の仕事を掛け合わせる方が、パラレルワークを始めるハードルは低いのかなと思っています。職種は変えずに業界だけスライドさせた副業をする、分野は変えずに少し仕事の内容や契約形態を変えてみる、など…。
他方、いつも頭脳労働メインの人がときどき肉体労働をすると、「新鮮で気持ちがリフレッシュされる」という声もたくさん聞きます。肉体労働とは少し違うかもしれませんが、手先を使うような仕事をしてみるのも、頭の切り替えになるかもしれません。
PARASUKUでは、ハードルが低いところからチャレンジできる仕事も掲載していますので、新しい仕事に挑戦してみたい方はPARASUKUの求人をチェックしてみてくださいね!
ここまで、しごとパラメーターを軸に、どのようにパラレルワークを組み立てたら良いかまとめてきました。ぜひ、しごとパラメーターをひとつのヒントにして、自分に合った働き方を考えてみてください。
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