米沢市にある米沢総合卸売センター内に本社を構える「東北物流株式会社」は、製品の特性に合わせた最適な商品パッケージを作っています。
今回は、商品の配送関係と倉庫の管理スタッフを募集します。特に必要なスキルは無く、どなたでも気軽に取り組める仕事です。

事業内容について前山社長にお話をお聞きしました。

「食品、工業製品、靴箱などの資材のパッケージ企画から、設計、商品の梱包まで、ワンストップでサービスを提供しています。」

東北物流株式会社は2017年、WPO（世界包装機構）のコンテストにおいて、日本で唯一ワールドスター賞に選ばれました。
受賞したのは、3つの三角形のパッケージを組み合わせるとキューブ型になるという、パズルのような遊び心があるパッケージ。「ピラミッドパッケージ」と名付けられたこの包装は、その独自性が高く評価されました。

（左:WPOの授賞式の様子、右下:ピラミッドパッケージ）

「見た目がカッコいい、流行っている、という表面的な理由ではなく、お客様が手に取るまでの流れを考えた上で、製品の特徴を表現した作りになっています。百貨店などのお菓子売り場で、お客様が『あっ！』と目を引くようなパッケージを目指しました。さらに、形をキューブ型にすることで、立体的な店頭陳列ができるようになっただけでなく、輸送時の空間効率にも優れた製品になっているんです。」

ビジネスや地域を新しくする、ありそうでなかった、人の記憶に残るブランド。それが、東北物流が目指す姿です。

「買い手や作り手の双方の立場に立って考えるためには、やっぱり現場に関わって、実際に一緒に見たり作ったりすることが、一番肝心なのかなと思っています。」

パッケージづくりにおいて、お客様のご要望を叶えるだけでなく、常に商品の特徴を知り、どのような経路で流通され、誰の元へ届くのか、先を見据えた“ものづくり”がそこにはあります。

（右上のピラミッドパッケージをはじめ、東北物流が手掛けた多種多様なパッケージの数々）

「例えば、多種類を梱包するとなった場合に、梱包する箱の材料は、なかなか融通が利かない部分があるんです。そこで、同じ大きさのパッケージでも仕切りを変えることで、1種類から4種類の梱包まで対応することができるよう、箱の共通化を実現しました。資材部品の管理が容易になり、手間が省けたり、資材が不足することも防げるんですよ。」

「今後も高付加価値な商品を自社開発していきたい」と話す前山社長。
2015年度には、県が取り組む「ものづくりベンチャー創出支援事業」で、【半導体の製造時に使う樹脂を、金型から除去する紙製のクリーニングシート】の開発に成功し、メディアにも取り上げられました。これによって、業界標準で使用されていた金属から紙素材に代わり、圧倒的低コストを実現しました。

「今後何が起きるか予測がつかない中で、常にアクションを起こしていくことが大事なんだと思います。」

ものづくりへの飽くなき探究心が、次々に新しいチャレンジへと繋がっている当社。
普段、職場で心がけていることを聞いてみました。

「やっぱり挨拶ですかね。例えば、『前山さん、おはよう』とか『加藤さん、おはよう』とか。」

必ず「〇〇さん、おはよう」とお名前を添えて挨拶していると言います。その所以を伺ったところ――。

「働く会社で、自分の居場所を感じてほしいんですよ。認められていること、必要とされていることが大切なんだと思います。言いたいことを言えるチームや組織にしたいなと思っているし、それが大事だと感じています。」

社員思いの前山社長。自由度の高い働きやすい職場をつくっていました。
東北物流さんでのものづくりが気になった方は、ぜひ前山社長にお話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか？
（文：神田翔吾）

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