コラム #024

特集
2022年9月21日

もったいない採用活動していませんか?エントリーの質を高める自社サイト作りのポイントをご紹介!

インターネットでの情報収集が当たり前になった昨今。企業にとっては、求人情報もWebを活用して広報することが欠かせなくなっていますが、ハローワークや求人メディアに掲載するだけで満足してしまっていませんか?

確かに、ハローワークや求人メディアを活用すれば、求人情報のリーチを広げられる可能性は高まります。しかし、仕事を探している方が目を通すのは、それだけではありません。多くの求職者がチェックするのは、ずばり、企業のホームページや採用サイトです。

つまり、自社サイトを丁寧に作り込まずに採用活動を行うのは、非常に“もったいない”こと。
今回のコラムでは、そんな“もったいない”採用活動から脱却するための自社サイト作りのポイントをご紹介します。

まだ自社サイトや採用ページの整備が進んでいない、不十分だと感じている山形県内の企業様は、ぜひ参考にしてください。


なぜ企業ホームページや採用ページの整備が必要なのか?

1. 求職者は、求人メディアだけでなく企業サイトも見ている!

人事・採用・労務に関する情報サイト「人事のミカタ」(エン・ジャパン株式会社)が行った調査では、以下のとおり非常に高い割合で企業サイトが見られている結果に。新卒・中途問わず、企業サイトで情報収集するのは、基本中の基本と言えるでしょう。

「人事のミカタにて、求人サイト(エン転職)を使用して転職活動を行なうユーザー500人に調査した結果、求人サイトから応募しようと思った企業に対して、全体の8割が『企業ホームページを確認する』と回答。『企業HP内の採用ページ』は65%。加えて、『口コミサイトや口コミ検索』が59%となりました。」
(引用:人事のミカタ https://partners.en-japan.com/qanda/desc_810

上記調査の実施年は不明ですが、2017年の調査では以下のような結果になっています。

「転職活動者が企業研究を行なう際の情報源として、もっとも多かったのは『企業ホームページを確認する』88.7%。約9割の求職者は、企業のホームページをチェックしていることがわかります。(中略)次点は、『口コミサイトや口コミ検索で企業を調べる』が71%。(中略)3位は『企業ホームページ内の採用ページを確認する』70.4%。」
(引用:人事のミカタ https://partners.en-japan.com/special/old/171206/2/

2. 求人メディアには、フォーマットに沿った情報しか載せられない!

では、なぜ求職者は企業ホームページや採用ページをチェックするのでしょうか?
大きな理由は、自社サイトこそ最も自由度高く、丁寧に会社のことが述べられている「企業の顔」と呼べる情報源だからでしょう。フォーマットが決まっている求人メディアよりも、求職者は、より詳細な情報を得たり、企業の印象を掴んだりすることができます。

企業としても、自社のことを事前にしっかりと調べてきてくれるエントリー者の方が嬉しいのではないでしょうか。求人メディアだけでなく、自社サイトをフルに活用して、求職者に会社の姿を伝えましょう。


3. 企業情報を的確に伝えることで、エントリー者の質が高まる!

採用活動で課題となるのは、そもそものエントリー数が少ないことだけではありません。事前に会社や仕事のことがきちんと伝わっていないと、条件に合わない人や会社のことをあまり理解していないエントリー者ばかり来る、入社してもギャップを覚え早期に離職してしまうという課題も生じやすくなります。

もちろん、自社サイトを整備するだけで会社のすべてを伝えられるわけではありませんが、会社や仕事のリアルな情報を早期の段階で共有しておくことが、エントリーの質を高めることに繋がるでしょう。また、企業サイトがしっかり作り込まれている方が、安心感を覚えるという人も少なくありません。

エントリー数がただ多ければ良いというのではなく、お互いが安心感と納得感を持てる質の高いマッチングを目指しましょう。


求職者は企業サイトのどこを見ている?

ここまで企業ホームページや採用ページの重要性を述べてきましたが、実際のところ求職者はどんな情報を欲しているのでしょうか?
給与や勤務場所・時間といった労働条件は当然明記すべきこととして、それに付け加えた方が良いプラスアルファの要素をまとめてみました。

1. 働く姿がイメージできる詳細な仕事情報

労働条件だけを見ても、求職者はその仕事の具体的なイメージを持てません。どのようにタスクやプロジェクトを進めていくのか、業務範囲はどの程度の広さなのか、どんな職種の人と関わることになるのか、仕事の進め方は定められているのかクリエイティブなのか、自身の裁量権はどれくらいあるのかなど、働く姿をイメージできる現実味のある情報を伝えてこそ、求職者が求める“仕事情報”になります。

ここでポイントになるのは、良く見せたいからと過剰に取り繕わないこと。さまざまな情報が溢れる現代において、すべての情報を鵜呑みにする人はいないでしょうし、信憑性があるかどうか敏感に見定めていることと思います。その中で、あまりに着飾ったコンテンツは、むしろ信頼を損ねることになってもおかしくありません。

それぞれの企業が元々もっている特長やカルチャー、仕事の詳細なイメージを、リアリティをもって伝えましょう。

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2. 職場環境や代表者・社員の雰囲気

仕事内容や労働条件はもちろん、どんな環境でどんな人と一緒に働くかということも、仕事選びの大きなポイントになります。会社や社員の雰囲気をWeb上で表現するとしたら、代表者メッセージや社員へのインタビュー・アンケート、社員に密着した特集記事、拠点を置く地域の紹介記事など、求職者のニーズに切り込む工夫は様々考えられます。
また、社員のみなさんが運用しているブログやSNSの蓄積がある企業さんなら、それはリクルーティングの面でもとても貴重なコンテンツになるでしょう。

会社説明会など、面と向かっての交流がお互いの印象を掴む上で欠かせないのはもちろんですが、そうした場面は時間が限られている上、参加する社員はほんの一部だけという場合も多いと思います。オフラインの採用活動の効果を最大化させるためにも、代表者や社員自身の写真・動画・声(テキスト)を取り入れた、“ひと気”のあるサイト作りが重要になってきます。

3. 今後の事業計画やビジョン

入社した後で、「本当はこんな仕事がしたいと思っていたのに…」「この分野に関われると思っていたのに全然違うじゃないか」といったミスマッチが発生してしまうことは、お互いに避けたいものです。今後の事業計画やビジョンを自社サイト内で明らかにしておくことで、重宝されそうなスキル、携わるチャンスが多そうな分野を求職者が予測できるようになります。

何のためにこの事業を行っているのか、ビジョンを具体的にどんな行動指針に落とし込んでいるのかといったことは、入社後のモチベーションにも大きく関わってくる大切なポイントです。

求職者は企業サイトのどこを見ている?

企業ホームページや採用ページを整備しようとなったら、具体的に以下のようなステップが必要になります。社内にWebサイトを構築できる体制がない場合は、Web制作会社などに依頼することが一般的です。

STEP1:採用戦略の策定
STEP2:サイトコンテンツの企画
STEP3:サイトデザイン
STEP4:コンテンツ制作(取材・撮影・原稿作成・動画作成など)
STEP5:サイト構築
STEP6:サイトの運用
STEP7:改善→STEP1に戻る

PARASUKUを運営する日本・アルカディア・ネットワーク株式会社(山形県長井市)では、これまでのWeb・動画制作の実績と、新しくスタートさせた求人マッチング事業(有料職業紹介事業許可番号:06-ユ-300076)を掛け合わせ、STEP1からSTEP7まで山形県内の企業様に伴走いたします。地元密着の私たちだからこそ、県内の動向を当事者として理解し、県内企業様がお困りの際には即座に駆け付けます。リクルーティングを意識したコンテンツ制作にご興味のある県内企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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「採用戦略」の一環としてのサイト作りを

生産年齢人口の減少、仕事観の多様化、テレワークの普及など、働き方の変革を迎えている現在、採用戦略もまた根本から問い直しが必要な時代に入っています。企業ホームページや採用ページは、各企業のこれからの採用戦略を表現し、最適なマッチングを後押ししていくために欠かせない要素です。採用戦略を無視して成り立つものではありませんし、他の採用活動(求人メディアへの掲載や説明会の開催、採用フローなど)との関係を考えずに成り立つものでもありません。

採用活動が厳しさを増している今だからこそ、自社サイトを上手く活用しながら、マッチングの“質”に重きを置いた採用活動を実践しませんか?
(文:色摩ゆかり)