主業 【募集終了】けん玉職人のしごと
製造業
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仕事の紹介
「自然の恵み 木の美しさ 伝統と現代的な技」
この言葉は、創業者である鈴木与三郎氏が掲げた、有限会社山形工房の社是です。
山形工房があるのは、山形県長井市は西山の麓。自然と近しいこの土地の恵みを生かし、人に喜んでもらえるものを作ろうと、40年以上にわたって「けん玉」を作り続けてきました。
民芸品としてのけん玉が昔からあった中で、山形工房が展開してきたのは厳しい規格を満たした競技用のけん玉。公益社団法人日本けん玉協会が認定するもので、級・段位試験や大会で使用することができます。いまや、競技用けん玉の生産量は日本一。ベーシックモデル「大空」をはじめ、皿が大きく技を決めやすい福祉けん玉「大晴」、全体のバランスを一新した「大空REShape」など、複数のモデルを生み出してきました。
デザイン面でも、一般的な赤玉のけん玉だけでなく、グラデーションやメタリックカラーが美しいデザイン、それぞれに異なる木目や木そのものの味わいを楽しむことができるデザインなど、実に多彩。まさに、伝統にモダンな要素が組み合わされた商品がラインナップされています。
今回は、このけん玉の作り手、職人となってくださる方を募集します。
「最初からけん玉が好きで入ってきている人というのは、実は少なくて。」
そう話すのは、現社長の梅津雄治さんです。
「とはいえ、やはり作っているものを好きにならないと上達もしないと思いますので、作っていくうちに誇りをもってもらえると嬉しいです。うちは国内だけでなく海外にも出荷していますので、国内外のファンに製品を届けられる仕事なんですよ。」
日本では小学生からお年寄りまで、老若男女問わず親しまれているけん玉ですが、海外では10~20代の若者を中心に、エクストリームスポーツのように広まっているそうです。そうした状況の中で、山形工房が目指すビジョンは2つ。
「ひとつは、いつでもどこでも誰でもできるけん玉を、世界中にもっと伝えていきたいということ。その一方、上級者の要望に応えられない製品を作っていては意味がないとも思っていますので、高い要求に応えられる技術力をさらに磨いていきたいです。」
技術力はどういうところに現れてくるのでしょうか。
「まずは加工の精度です。0.1mm単位で、ここをこうすると次の工程にベストだとか、最後に良い重さのものが仕上がるとか、熟練者はそういうことを考えながら作業しています。最終的には、1/100mm単位の世界になりますね。」
木工品でありながら、競技やスポーツとして使われるけん玉ゆえの、精密加工のような正確さと均一性。まさに職人技です。
「木材の見分けも必要ですね。木によって重さや弾力性が異なりますから、刃の当て方が変わってくるんです。刃物も無限にあるわけではないので、そこも見分けながら良いものを出し続けていかなければなりません。」
使用する木材で多いのは、東北産のブナやヤマザクラ。とはいえ、良い木材があれば世界中から購入するそうです。オンラインショップを覗くと、商品の中に複数の木の名前を発見。けやき、イタヤカエデ、「世界の銘木シリーズ」のマホガニーや黒檀など…。写真を見るだけでも、質感がそれぞれに異なることが分かります。
一人前になるには、10~20年ほどかかるというけん玉製造。担い手は不足しています。
「すべての工程を一人前にするとなると時間はかかりますが、最初から求めるスキルはありません。初めてからでも、技術を積み上げていける分野だと思っています。」
一歩一歩積み上げた技術は、木の美しさを最大限に引き出し、世界中のけん玉ファンへと届いていくはずです。ご応募をお待ちしています。
(文:色摩ゆかり)
しごとコンパス
しごとパラメーター
雇用形態 | 正社員 |
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勤務時間 | 週5~6日(月~金、第1・3土曜)8:30~17:30 |
勤務地住所 | 本社工房:山形県長井市寺泉6493-2 |
希望スキル | 未経験者歓迎! |
報酬 | 月給+賞与 |
社会保険 | あり |
手当 | あり |
応募条件 | 特になし |
その他 |