副業
小国町で出会うマルチワークのしごと

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仕事の紹介

小国町で、複業を支援する新しい働き方の土壌づくりが始まっています。 仕掛け人である、『きんたけ工房』の渡邊拓磨さんと、元地域おこし協力隊でゲストハウス『Tabetai House Omiya』を運営する吉田悠斗さんにお話を伺いました。


(左:渡邊拓磨さん、右:吉田悠斗さん)

Q:『おぐにマルチワーク事業協同組合』とは、どういった組織でしょうか?(以下、敬称略)

渡邊 「地方には職がないと言われていますが、ここ小国町には、農業、製造業、営業、事務など、実は色んな仕事があります。でも、人を雇用するほどの規模でなかったり、それこそ、お手伝い程度の仕事になるんです。一つ一つは小さなことですけど、組み合わせることで安定した収入になる。つまりは、複業を組み合わせる(マルチワーク)わけですけど、そのカスタマイズを支援する事業を実践していく組合です。

吉田 「複業をしたいと思っても、自分で仕事を見つけるのは中々に難しいように思います。私は、地域おこし協力隊という役があったので、色んな人に声を掛けてもらえる環境にありましたが、そういった立場にない人 は仕事を探すのも大変で、また周りも声を掛け難いだろうとも思ったんです。

渡邊我々で、複業に参加しやすい土台が作れれば、小国町に移住する方が増えるんじゃないかと思ったんです。働き方を自分でカスタマイズして、無理なく働き、ちょうどいい収入を得る。極端な話、春から秋まで働いて、冬はウィンタースポーツを楽しむ生き方があってもいいわけです。

Q:仕組みを考えるに至った経緯は?

渡邊 「人を雇うとなると、企業側は大変です。例えば、うちのような農家は、繁忙期には人手が必要になりますが、そうでない時もあります。正規雇用してしまうと、たとえ暇でも給与が発生するわけですから、わざわざ仕事を作らなくてはいけなくなります。それは、企業側にとっては労力になりますし、利益にならなければロスになってしまいます。

吉田 「こういった現状は、拓磨さんのような経営者に聞かなければ得られないことでした。人手は欲しいけれど、正式に雇えば人件費が嵩みますし、社会保険への加入などが必要になってくる。人ひとりとはいえ、増えた分の負担が大きいことが、複業の受け入れをしにくくしている要因であったのだと気づきました。

渡邊 「元々、小国町の事業者間で、それぞれの従業員をシェアできればという考えがありました。例えば、一人の事務員さんが複数社の経理を担当するとなれば、小さな個人店や中小企業は助かると思います。事務員さんも、他の仕事の対応をせずにすみ、得意とする事務経理に集中できると思ったんです。

吉田 「ただ、雇用保険などの関係で、その仕組みが動き出せなかったということがあって、ならば、そこを補える組織ができればいいのかもしれないと、アイデアを詰めていきました。」

Q:小国町の現状は?

渡邊明らかに人口が減っています。少し昔なら、元気なおじいちゃんやおばあちゃんがいて、ちょっとの時間働いてくれたり、手伝ってくれていたんですけど、亡くなられたり、高齢になってしまっています。だから、働き手が減っている中で、吉田くんが地域おこしで来てくれて、さらに定住することになったことは、すごく嬉しいことでしたよ。

吉田 「私も本当に驚いていて。まさか、来ただけで感謝されるなんて思わなかったですね。大袈裟かもしれませんけど、それって、”生きているだけで、ありがとう”と言われているみたいで、ものすごい生存実感だったんです。地域おこし協力隊の任期が終わっても、ここに残りたいと皆さんに相談した時、留まれるように協力してもらえたのも嬉しかったですね。

渡邊 「協力隊の制度を見た時、3年の任期中に、隊員本人が将来や起業を考える期間が取られてないなと思ったんですよ。なので、最後の1年は、本人が将来を考える時間として自由に使わせて欲しいと役場に提案したんです。それが功を奏して、彼が1年掛けて情報を集め、準備したことで、マルチワーク支援のアイデアが形になりました。

吉田 「小国町でのマルチワークは、『仕事』と『生きる』が直結すると思ったんです。都会に住んでいる人たちは、働くだけ働いて、お金を稼いで、そのお金で、生活を他に外部委託していると感じていました。例えば、都会で水道が壊れれば、お金を払って業者にお願いしますが、ここでは農家さんが(本業でないのに)自分で水道を直すんです。そこに、"自分の生業で生を営んでいる"と感じたんです。私も東京育ちだったので、大いに響きました。」

渡邊 「吉田くんも、そういった経験をして来ましたから、都会から移住してきたマルチワーカーの良いモデルケースになってますよ。家(ゲストハウス)も、空き家を活用してもらっています。小国町は空き家も問題になっていて、リフォームされたばかりで家具もあるのに使われていない物件なんかもあります。家は、人が入らないと数年で駄目になってしまいますからね。」

吉田 「なので、私達は、仕事の斡旋だけでなく、空き家の情報なども管理していこうと考えています。仕事と住処を一緒に探せることは大きなメリットかと思います。それに、自然の中で暮らしたいと思っても、来てみたら想像と違っていたなんてこともありますから。空き家に体験的に住むといった方法がとれれば、田舎暮らしに憧れを持っている都会の方には、第一歩を踏み出しやすい取り組みになっていくと思います。」

Q:将来の展望は?

渡邊 「企業側に話を聞くと、若手がいないと嘆いています。でも、実は若手はいて、それを知らないだけであり、繋がる切っ掛けがなかっただけなんですよ。働きたい側も、自分に合った仕事探しや正社員採用となるとハードルが高かったりします。まずは、お互いフラットになって情報交換できる場を作れれば、可能性は広がると考えています。

吉田 「地域おこし協力隊の時は、町の人が私のことを知ってくれていたので、たくさん声を掛けてもらいました。でも、行政職員扱いであったので、町外へ車で行けないなどの規制が強く、行政区画を越えての動きが取りづらかったです。民間でやる強みはそこにあって、県内もそうですけど、小国ならば新潟県が近いので、そこから仕事を引き受けたり、逆に人を紹介したりと、広域で展開していくことを視野に入れています。

渡邊 「色んな仕事を試していく中で、自己分析が出来てくるわけじゃないですか。それに、出来たことが増えると自信にもなる。今、やりたいことやアイデンティティを見つけられない若者が多いと聞きます。この制度なら、色んな仕事をお金をもらいながら経験できますし、能力次第では企業側からヘッドハンティングされる可能性もあります。悩んでいる人ほど、活用してもらいたいですね。

吉田 「移住をした身からすると、移住を決める理由って、やっぱり人だよなって思います。山とか自然が理由にはなりますけど、既に住んでいる人との関係が重要だなと思います。この事業で、仕事を切っ掛けに来てみて、仕事もですが、人付き合いの感触を掴んでもらいたいです。個人的には、生き方に迷っている都会育ちの人や、生業で生の実感を求める人にこそ適した場所だと思っていますので。

おぐにマルチワーク事業協同組合の事業は、自分のペースや収入規模に合わせて仕事を調整したいという方だけでなく、移住や新たな拠点を持ちたい方にとっても嬉しいサービスになりそうです。
「農業をやってみたい」「月に10万円稼ぐぐらいの仕事が欲しい」「週休3日になるような仕事の組み合わせはありますか?」など、新しい働き方を実践してみたい方は、ぜひお問い合わせください。
(文:池田将友)

公開日:2021-07-12

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コンパスとは?
  • コンパスとは

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  • 縦軸は、空間(関係)軸。

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