主業
畑を耕し、地域の文化と日常を愛でるまちづくりのしごと

複合サービス事業

仕事の紹介

「地元山形に帰ってきたい。けれど、転職や独立をする前に、すこし準備期間があったらいいな」
「都会で会社勤めをしてきたけれど、今の生活に疑問を感じている。農業や地域と関わることにも興味があるな」

春を目の前に、これからの働き方や暮らし方を変えてみたいと思う方もいらっしゃると思います。
山形県白鷹町(しらたかまち)では、地域おこし協力隊として最大3年間、蚕桑(こぐわ)地区で暮らし、農業を学びながら、地域の行事を一緒に育てていく人を募集しています。
蚕桑地区の協力隊としてどんなことをしてほしいか、蚕桑地区コミュニティセンターのセンター長・多田章さんにお話をお聞きしました。


(蚕桑地区コミュニティセンターのセンター長・多田章さん)

--蚕桑地区で一緒に働き、暮らしていく仲間(地域おこし協力隊)を探しているそうですね。来てくれる方にどんなお仕事をしてほしいですか?

「協力隊として来てくれる方にしてほしいお仕事は大きくふたつ。農業と地区の行事を一緒につくっていくことをお願いしたいと考えています。
蚕桑地区ではお米をはじめ、枝豆や大豆、そば、花きなどの農作物が生産されており、私もいまは自家用のみの栽培ですが、稲作を約58年続けています。
地区には4つの農業法人があるので、おもに農業法人の方々から農業を学んでいくことを想定しています。農業法人の方だけでなく、たとえば地域で親しくなった個人の農家さんから学ぶのもありですし、ご自身で畑を借りて、自分の育てたいものを育てていくこともできますよ。」

――農業をはじめるとなると、特定の農家さんの元での研修や弟子入りをするケースも多いと思いますが、自分次第では畑をもったり、色んな方から農業を学べるのはありがたいですね。
もうひとつお願いしたいお仕事「地区の行事を一緒につくっていくこと」とは、具体的にどのようなことを想定していますか?

「蚕桑地区には大きな行事がふたつあって、まずはその行事を一緒に楽しんでほしいですね。
大きな行事のひとつは、毎年秋ごろに行われる『文化祭』。書道や絵画、手芸作品など、地域で暮らす人たちの作品をコミュニティーセンターで展示したり、3年前からは蚕桑地区のレシピ集も作り始めたんです。ちなみに今年度のレシピ集のテーマは『蚕桑産食材を3つ以上使った料理』で、昨年度は蚕桑産の材料を1つ以上使った『ご飯のお供』。地域のお母さんたちに地区ごとに1品ずつ考案してもらって、文化祭で試食会をおこない、1位のレシピを決めたりもしましたよ。」

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(2023年に発行されたレシピ集)

「もうひとつの大きな行事は『獅子祭り』。蚕桑地区には5つのエリアがあって、『獅子祭り』は地区にある神社ごとに開催しています。それぞれの神社で獅子のつくりや、お祭りの時間帯、進め方も全然違うんです。」


(西高玉地区の黒獅子)

――同じ地区の中でもエリアごとにお祭りの様子が異なるのは面白いですね。

まずは『獅子祭り』に参加してみて、その様子を町外の方に広めるような広報活動、情報発信などもしてくれるとうれしいな。いまコミュニティセンターで事務局長をしている廣瀬將丈さんも移住者のひとりで、今年度の『獅子祭り』の動画を撮影してくれたんです。」


(蚕桑地区コミュニティセンターの事務局長・廣瀬將丈さんとセンター長・多田章さん)

「蚕桑地区で暮らしはじめた最初の年、地域の方に『おすし(お寿司)が来る』と言われて、お寿司が食べられると思って楽しみにしていたら『おしし(お獅子)』だったことがありましたね(笑)と、多田さんのそばで笑う廣瀬さん。
蚕桑地区で生まれ育った多田さんと、別の地域で暮らしていたけれど、山形が大好きで移住して来た廣瀬さん。
おふたりの姿は、歳は離れていようがお互いが地区の大切な仲間、と感じているように見えました。

「若いころは兼業農家で、冬場は都会に出稼ぎに行ったりしていたんです。都会の方が遊ぶ場所もたくさんあるけれど、蚕桑に帰ってくると、やっぱり落ち着く
山形には一服というお茶のみ文化(近所の方のおうちにお茶をしにいくこと)があって、それぞれのおうちで独自の作法があったり、冬に屋根の上に上って雪おろしをしていたら、ご近所さんと屋根の上であいさつしたりなんかすることもあるね。会社勤めの人が増えたこともあって、一服の機会がどんどん減っていっていたりもするけれど、まずは地域の日常を一緒に楽しんでいけたらうれしいです。」


地区内の空き家に暮らすことができます。(写真は地区内の空き家の一例)

地域のひとたちと畑を耕し、一緒に行事を楽しみながら育てる。そして農作業の合間には、ご近所の農家さんと一服をして。
蚕桑地区と、そこに暮らす人々とともに、自分の働き方や暮らし方を見つめ、自分らしい生き方を見つけてみませんか。
(文:屋宜美奈子)

公開日:2024-03-14

しごとコンパス

コンパスとは?
  • コンパスとは

    PARASUKUでは、働く人と仕事(企業)の
    より良いマッチングを図るため、
    互いの仕事観を言語化した9つの要素を
    「コンパス」として定義。
    ワーカーは自身のコンパス、企業は仕事のコンパスを
    それぞれフラットに作成します。
  • 横軸は、時間軸。

  • 縦軸は、空間(関係)軸。

  • 四隅は、本質的な要素を補う品質的な要素。

  • 互いの仕事観を重ね合わせて、
    最適なしごとやワーカーを見つけよう。

しごとパラメーター

雇用形態会計年度任用職員(任期は最長3年で年度ごとに更新)
勤務時間8時30分~17時15分(昼休憩1時間)
勤務地住所山形県白鷹町 蚕桑地区内
希望スキルコミュニケーション力・体力・自然が好き・田舎が好き
報酬月額191,800円
社会保険健康保険・厚生年金・雇用保険
手当通勤手当(通勤距離2km以上)、退職手当(勤続6カ月以上)
応募条件(1)申し込み時点で、三大都市圏をはじめとする都市地域等に在住しており、採用後に白鷹町に生活の拠点を移し、住民票を異動させることができる方
※現在居住する地域が対象になるかは事前にお問い合わせください。
(2)地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しない方
(3)申し込み時点で、年齢が概ね30歳~50歳未満の方
(4)普通自動車免許(AT限定免許可)を有している方または取得する予定の方
(5)基本的なパソコン操作(ワード、エクセル等)ができる方
(6)心身ともに健康で、任期後の定住に向けて積極的に活動ができる方
その他<選考フロー>
(1)第1次選考
書類選考の上、結果を応募者全員に通知します。
応募用紙の記載内容で書類選考しますので、出来る限り詳しく記載してください。
(2)第2次選考
第1次選考合格者を対象に面接による審査を行い 、その結果を受験者全員に通知します。面接は対面での実施を予定しています。その際の旅費は町が負担します。
※選考結果に関するお問い合わせにはお応えできません。