ストーリーズ #010

コーチ×講師×メンター

中井茉由子さん

地域:山形県長井市(オンライン)タイプ:オンラインで複業

暮らす場所を選ぶ基準ってなんだろう。
仕事がそこにあるからというのが、これまでのひとつのスタンダードだったように思う。その場所だからできる仕事に携わるのももちろん良いけれど、仕事のオンライン化が急速に進む現在、暮らしの選択はもっと多様になってくるとも思います。

フランス・パリから、山形県長井市へ。
100%オンラインで仕事を行う中井茉由子さんは、「高いパフォーマンスを発揮するため」に、自分が一番満たされる場所である地元・長井市に戻ることを選びました。

中井さんインタビュー中

日本では300人程度しかいない、国際コーチング連盟(ICF)プロフェッショナル認定コーチ(PCC)の有資格者である中井さん。リーダー・経営者に対して目標達成のサポートをする、「エグゼクティブコーチ」の仕事を軸に活動しています。

「私たぶん、持って生まれた“人たらし”なんだと思います。根底にあるのは、頑張る人の力になりたいという気持ちです。私自身、学生時代に水泳をしたり、留学に向けてすごく勉強したりというときに、必ず助けてくれた人がいたんですよ。だから私も、頑張ろうとしている人のパートナーになりたいんです。


中井さんは18歳から韓国語を学び、韓国・ソウルにある大学院へ留学。卒業後は、通訳・翻訳家としての活動を経て、東京の専門学校で韓国語専攻の教員として働いていました。その後コンサルタントに転職しますが、すぐに「これではなかった」と違和感を覚えたそう。自分がしたいことは何なのか真剣に考えたとき、人の成長や前進に関わることのできるコーチという職に出会いました。

「データや答えを渡すよりも、人の成長に関わり続けたい。そして、自分自身も成長し続けられる仕事がしたい。そう考えたとき、コーチという仕事なら、もっと自分の将来について可能性を広げられるのではないかと感じたんです。

都内のコーチングファームに転職し、コーチとしてのキャリアをスタートさせた中井さん。その後ファームから独立し、フランス、そして長井へと拠点を変えて活動してきました。現在は、個人でもクライアントを抱える他、2社と業務委託契約を結んでいます。

頑張る人をサポートするという目標に向けて、コーチの仕事だけでは補いきれないところに講師とメンターという仕事も組み合わせた結果、3つの本業を持つパラレルワーカーとなりました。

「3つとも人材開発や対人支援という意味では変わらないのですが、それぞれ特化していることが違います。もっと自分がやりたいことにフォーカスするために、別の扉を開いていった感じです。本業AがあるからBにも繋がるし、Cのスキルアップにもなるというふうに、それぞれ関係しているんです。

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業務はすべてオンライン。一緒に働いている仲間たちは、東京、地方、フランス、中国、オーストラリアと、全世界に散らばっています。
また、韓国とフランスで暮らした経験は、駐在員や現地で働く日本人など、海外と縁のあるお客様から依頼をもらうきっかけにもなっているとか。

世界中の人を相手にパラレルワークという働き方をする中で、会社員時代より一層気をつけていることがあるそうです。

「相手の時間に合わせていると自分の時間がなくなってしまうので、休むことをとても意識しています。会社員の時と違って自分の代わりがいないので、本当に“心技体”のすべてを整えることが大事だと思いますね。」


大人になってから本格的に始めた趣味のスキーは、全国大会にも出場するほどの腕前。

「それと同時に、しっかり時間を使わないといけないなと思うのは、学び続けることです。私が今担当しているお客様は、福祉系から外資系IT企業まで多岐に渡るので、広く様々な知識をアップデートしていかなければいけません。だから、勉強している時間は会社員時代の10倍くらいになったと思いますよ。停滞感のようなものを覚えることは、全く無くなりました。

韓国、東京、フランス、長井と、働く場所が変わっていっても止まることを知らないのは、その場所に仕事があるからではなく、中井さん自身にキャリアが積み上げられているから。
 自分が今まで積み重ねてきたことを評価されるのは、大きな自信になると言います。

「自分のビジョンとしてよく言うのですが、私は“職業:中井茉由子”でありたいんです。会社の看板を背負って、それを全面に掲げて生きていくのではなく、自分がやってきたことを軌跡として残して、自分の名前で生きていきたい。

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「このところ、場所にとらわれない働き方はできるようになってきました。私は、自分が満たされる場所で暮らすことに一番意味があると思って長井を選びましたが、この場所を選ぶ意味はまだ付与しきれていないので、もっと山形・長井に貢献できればと思っています。

場所にとらわれない働き方を考えるとき、それぞれの土地にはこれまでとまったく違う価値が見出されていくのだろうと思います。地域の中に中井さんのようなモデルがいること、中井さんのこれからの活動も、長井や山形の新しい価値になっていくことでしょう。

仕事に対して「やりがいしか感じない」と、はつらつとした雰囲気でお話してくださった中井さん。パラレルワークを始めてみたい方に向けてアドバイスはありますかとお聞きすると、こんな言葉を教えてくださいました。

「韓国には『始まりが半分だ』ということわざがあります。始めてしまえば、それはもう半分達成できているようなものだという意味なんですが、超楽天的じゃないですか(笑)?始めることに抵抗やプレッシャーを感じているなら、別に1mくらいの大きな一歩でなくても、摺り足ぐらいで良いと思うんです。まず始めてみて、ダメだったらもう一回考えれば良いし、ちょっと足をひっこめれば良いだけですから。」

(取材・文:佐藤俊介、色摩ゆかり)

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